『勁雨煦風』
唐家璇 世界知識出版社 2009年12月刊 4,263円
唐家セン(唐家璇)は中華人民共和国の政治家で、銭其琛に代わって1998年に外交部長(外相)就任、2003年外交担当の国務委員に昇格。2度にわたる在日中国大使館での勤務を経験しており、日本語に堪能な、中国きっての知日派として知られる。
本書は唐氏が外交部長に就任した1998年から、国務委員退任の2008年までを振り返った回想録。小泉元首相の靖国神社参拝で急速に冷え込んだ日中関係への対応をはじめ、自身が担当・経験した11の重要な中国外交上のトピックについて、当事者にしか語りえない内容を交えて綴られている。
対日関係のほかに、イラク戦争前の緊迫した対米交渉、プーチン・ロシア新大統領との国境画定交渉と協力関係の確立、インド・パキスタンの核開発実験への対応など、90年代末から2000年代にかけて中国が経験した、激動する国際情勢の最前線で指揮を執った人物の貴重な証言集となっている。
自ら名付けた書名の“勁雨煦風”とは、「激しい雨」と「温かな風」の意味で、過去10年間に中国が直面してきた外交問題と、大国として台頭する中国が選択してきた外交姿勢とを、自負を込めて表現している。
*近日(12月11日頃)入荷予定。ご予約承り中!
《 目 次 》
中日関係転圜
新任外長首次出訪——印尼之行
四赴紐約——2003年伊拉克戦争前的外交闘争
中俄黒瞎子島問題談判
我国駐南聯盟使館被炸事件
世紀之交拉美行
中越陸地辺界和北部湾海洋画界談判
中美南海“撞機事件”
歩入而立之年的中欧関係
印巴核試験
中非合作論壇北京峰会
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