2009年12月25日金曜日

『天安門事件から「08憲章」へ』~中国の民主化の原点、「事件の忘却」が「日中友好」ではない!

 
『天安門事件から「08憲章」へ~中国民主化のための闘いと希望~』
   劉暁波著 藤原書店 2009年12月刊 3,780円
 89年、気鋭の批評家として米国滞在中、急遽帰国し、天安門での非暴力抵抗を導き、その後も投獄・拘束に屈せず、事件の真相隠蔽に抗し続け、民主化運動に献身。08年12月、中国民主化のための「08憲章」発表直前、ただ一人、不当に逮捕・拘束。今なお獄中にあり、ラシュディやエーコなどが釈放を求めている、劉暁波。不屈の詩人と受難者たちの思想と行動 が示す、歴史の真実と中国民主化の原点。
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【速報】12月25日、北京市の第1中級人民法院(地裁)で劉暁波氏に対する判決公判が開かれ、国家政権転覆扇動罪により、懲役11年、政治的権利はく奪2年の実刑判決が言い渡された。
参考:判決を伝える主要マスコミのニュース記事(映像)
 朝日新聞 http://www.asahi.com/international/update/1225/TKY200912250181.html
 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091225-OYT1T00443.htm
 NHK   http://www3.nhk.or.jp/news/t10014660131000.html

《 目 次 》
 天安門事件と「08憲章」を一つにする存在―序にかえて  子安宣邦
 Ⅰ 〈詩〉天安門事件―墳墓からの叫び  劉暁波
 Ⅱ 天安門事件の真相隠蔽に抗する―中国民主化の原点  劉暁波
 Ⅲ 希望は民衆の自治・共生にあり―中国民主化への突破口  劉暁波
 Ⅳ 「08憲章」とは何か―中国民主化の方途  劉暁波・余傑・子安宣邦



【関連書】

『零八憲章(珍蔵本)/開放叢書』
  李暁蓉、張祖樺 主編 開放出版社 2009年05月刊 2,520円
 2008年12月9日、中国の一部のリベラル知識人や律師(弁護士)により起草された「零八憲章」は、中国の現状に対し、民主政治や人権保護の主張を公開に宣言しているため、中国が抱えている様々な社会問題を解決する良薬であり、政治体制改革の青写真でもあると見なされている。「零八憲章」発表後、中国の各界の人士8,000余人が相次いで署名したほか、国際社会の高い評価も受けている。本書は、中国語と英文の「零八憲章」、各界の反応や争議、署名者名簿やウェブから引用された151のメッセージなど3つの部分で構成。 【在庫有】

『零八憲章与中国変革』
  中国信息中心 編 労改基金会 2009年05月刊 2,520円
 2008年、一部の中国知識人が、中国共産党に政治改革の実施及び国民の政治・経済・文化権利の保障を要求する「零八憲章」をまとめ、大きな反響を呼び、各界の人士数千人がこの文章に署名した。しかし、この運動が当局の厳しい鎮圧を受け、起草者の劉暁波などの民主人士は、拘束され、現在も釈放されていない。本書は、2008年12月8日から2009年4月30日までに発表された「零八憲章」運動に関する文章を収録し、この運動の全貌を掲示。 【在庫有】

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